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5月の休診日

5月の休診日になります。

 

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5/3〜7、5/25となります。

 

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

 

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歯の神経を残す治療って何?抜かずに済むケースとは【歯髄保護ガイドライン準拠】

今回のテーマは。

” 歯の神経を残す治療”

についてお伝えします。

 

虫歯が神経に達しても「神経を残す治療」ができる時代になりました。

歯髄保護ガイドラインに基づく最新の保存療法とその成功率、神経を取るリスクをエビデンスベースで歯科医が解説します。

 

「神経を残したい」は、もうわがままじゃない

「虫歯が深いから神経を取りましょう」

こう言われた時、ためらいを感じたことはありませんか?

実は今、歯の神経を残す“歯髄温存療法”が、エビデンスに基づいて見直されています。

 

日本歯科保存学会の『歯髄保護の診療ガイドライン2024』では、MTAセメントを用いた神経温存療法(覆髄・断髄)が明確に推奨されており、多くの症例で神経を守れる可能性があるのです。

*日本歯科保存学会より

 

神経を取るとどうなる?知られざるデメリット

歯根破折のリスクが激増

歯の神経を取る(抜髄)と、歯は脆くなり、将来的に歯根破折で抜歯に至る可能性が高まります。

神経を取った歯は、取っていない歯に比べて

歯根破折のリスクが約7.4倍に高まる(Lertchirakarn et al., J Endod, 2021)

特に臼歯(奥歯)では、噛む力が集中するため破折リスクが高くなります。

これは、神経をとる際に削る量がどうしても多くなることが原因とされています。

 

感覚がなくなるため虫歯や炎症に気づきにくくなる

→ 自覚症状が出づらく、進行するまで発見が遅れる傾向があります。

 

神経を残す治療とは?【歯髄温存療法の種類】

間接覆髄(かんせつふくずい)

虫歯をギリギリまで除去し神経に触れずに覆う方法

直接覆髄(ちょくせつふくずい)

虫歯除去中に神経が一部露出した際に、MTAなどで直接覆う方法

断髄(だんずい)

神経の一部を除去して残りを保存する方法。

特に神経の炎症が部分的で済んでいる症例に有効

 

神経を残す治療の成功率は?

複数の研究により、MTAを使用した直接覆髄(Direct Pulp Capping)や断髄(Partial Pulpotomy)の高い成功率が報告されています。

  • 直接覆髄(Direct Pulp Capping):

ある研究では、MTAを用いた直接覆髄の成功率が92.5%であったと報告されています。

また、別の研究では、MTAを用いた直接覆髄の成功率が91%であったと報告されています。  

  • 断髄(Partial Pulpotomy):

ある研究では、MTAを用いた断髄の成功率が92%であったと報告されています。 

 

適応できないケースとは?

以下のような場合は、神経温存治療が難しく、根管治療が必要になることがあります。

  • 持続的なズキズキ痛い(不可逆性歯髄炎)
  • 神経の壊死・根尖病変が見られる
  • 広範囲の虫歯や歯の破折
  • 出血がコントロールできない場合

 

早期対応が、歯の未来を変えます。

虫歯が深くても、まだ神経が助かる可能性は十分にあります。

そのカギは、早期発見・早期治療です。

違和感を感じたら、「神経を残せるかどうか」を相談できる歯科医院にかかりましょう。

 

まとめ

  • 神経を残すことで歯の寿命が大きく伸びる
  • 神経を取ると歯根破折リスクが7.4倍に上がる(エビデンスあり)
  • MTAを用いた神経温存治療は成功率90%超え
  • 症状が軽ければ断髄や覆髄で保存できる可能性が高い
  • まずは「早めの受診」がすべてのカギ

 

こちらはより詳しく書いてあります。

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【神経を残す虫歯治療】ドックベストセメントや3MixよりMTAが選ばれる理由とは?

今回のテーマは。

” ドックベストセメント、3Mix”

についてお伝えします。

 

「削らず神経を残す治療」として話題のドックベストセメントや3Mix治療。

実はこれらはガイドラインで推奨されていません!

 

今注目されているのは、MTAを使った科学的根拠のある歯髄温存療法。

最新の虫歯治療についてわかりやすく解説します。

 

「虫歯が深いと言われたけど、できれば神経は取りたくない…」

そんな悩みを持つ方が増える中で

「神経を残せる虫歯治療」として注目されるのが歯髄温存療法です。

 

インターネット上では、「ドックベストセメント」や「3Mix法」といった治療法が話題になることもありますが、これらの治療法には科学的根拠が乏しく、日本の歯科ガイドラインでは推奨されていません。

 

この記事では、MTAを使ったエビデンスに基づく歯髄温存療法と、推奨されない治療法との違いをわかりやすく解説します。

 

歯髄温存療法とは?

「歯髄温存療法」とは、虫歯が神経の近くまで進行していても、神経を取らずに保存する治療法です。

主な方法として以下があります。

  • 間接覆髄:神経の近くまで虫歯を削り、保護材で覆って炎症を抑える
  • 直接覆髄:神経が露出した場合に保護材で直接覆う
  • 断髄:神経の一部だけを取り除き、残りを保存する

中でも注目されているのが、MTA(ミネラルトリオキサイドアグリゲート)という材料を使った治療です。

MTAが選ばれる理由|高い成功率と信頼性

日本歯科保存学会の『歯髄保護の診療ガイドライン2024』では、MTAを使用した歯髄温存療法が第一選択として推奨されています。

その理由は、以下のような臨床的メリットです。

  • 2年以上の追跡調査で90%以上の成功率
  • 神経の自己修復能力を促す
  • 生体親和性が高く、安全性が高い
  • 長期的に安定した経過が期待できる

従来の水酸化カルシウムよりも、神経を残せる可能性が高く、再治療のリスクも低いと評価されています。

【注意喚起】ドックベストセメントや3Mix法はなぜ推奨されないの?

ドックベストセメントとは?

抗菌作用がある銅を含むセメントで虫歯を除去せずに詰める治療。

→ 科学的な長期データが乏しく、成功率にもバラつきがあります。

3Mix-MP法とは?

抗菌薬3種を混ぜたペーストを虫歯に詰めて除菌を狙う治療。

→ 抗生物質の乱用による耐性菌リスクが懸念されており、ガイドラインでは非推奨とされています。

 

これらの治療は「削らない」「痛くない」といったキャッチコピーで紹介されがちですが、科学的根拠が十分とはいえず、再発や悪化のリスクもあるため注意が必要です。

 

*2025年に日本保存学会が注意喚起として発表しています。

"こちらをクリック”

受診時に確認すべきポイント

歯の神経を残したいと考えている方は、以下の点を歯科医院で確認してみましょう。

  • MTAを使用した治療を行っているか
  • 「ドックベストセメント」や「3Mix」をすすめていないか
  • 最新のガイドラインに基づいた診療か
  • 神経を取らずに済む可能性がどれくらいあるか

MTA治療は一部自費診療になるケースもありますが、歯の寿命を延ばすという点で非常に価値の高い選択肢です。

 

ドックベストセメントや3Mix法は実際どうか?

よくこのご質問を受けることがあります。

 

毎回答える内容としては…

『分からない。』ということです。

 

なぜならエビデンスがない治療のため、私自身その治療をすることがなく、それらの勉強をしっかりすることがないからです。

エビデンスのないものを患者様に提供することは、私の考えとしてはあまり考えにくく、当院の治療では行いません。

 

それらの治療をされた方が全く問題なく良好な経過を追っているのも拝見しているため、最悪の治療という訳ではないと思います。

ただ、自分が歯髄温存療法するなら、エビデンスのある保存学会でも推奨されているMTAを選択します。

 

いまは色んなことを調べられるようにもなっているため、あえてドックベストセメントや3Mixを使用した治療を受ける人もやる人も少なくなっているとは思います。

 

まとめ

神経を残すなら「信頼できる治療」を選ぼう

  • 虫歯が進行していても、神経を残せる治療=歯髄温存療法が可能な場合がある
  • MTAによる治療は高い成功率を持ち、ガイドラインでも推奨されている
  • 一方で、ドックベストセメントや3Mix法は信頼性に乏しく非推奨

 

大切な自分の歯を守るためには、治療の選択肢について正しい情報を知ることが第一歩です。

「削らない治療」「痛くない治療」などの言葉に惑わされず、科学的根拠に基づいた選択をしていきましょう。

 

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根管治療のやり直しで歯を残す方法

今回のテーマは。

” 根管治療のやり直し”

についてお伝えします。

 

根管治療のやり直しで歯を残す方法
藤が丘スマイル歯科【青葉区で再根管治療】

 

以前治療した歯が再び痛む、膿が出る…。

 

それは再根管治療が必要かもしれません。

藤が丘スマイル歯科では、保険診療内での精密再治療に対応しています。

 

今回は、藤が丘スマイル歯科で行っている精密な再根管治療について、成功率や治療の流れ、そして再治療が必要になる理由などをエビデンスとともに分かりやすく解説します。

【目次】

  1. 根管治療とは?
  2. なぜ再治療が必要になるのか
  3. 再根管治療の流れと期間
  4. 成功率と補綴(被せ物)の関係【重要】
  5. 精密治療+ラバーダムを保険診療で対応
  6. 歯を残すために大切なこと
  7. よくある質問(Q&A)
  8. 無料LINE相談をご利用ください!

 

1. 根管治療とは?

「根管治療」とは、虫歯や感染が歯の神経まで進んだ場合に行う治療です。

感染した神経を取り除き、根の中を清掃・消毒して薬を詰め、歯を抜かずに残すための処置です。

2. なぜ再治療が必要になるのか?

一度治療した歯でも、次のような理由で再治療(やり直し)が必要になることがあります。

  • 根の中に細菌が再侵入してしまった
  • 根の形状が複雑で、以前の治療で完全に清掃できていなかった
  • 詰め物や被せ物が合っておらず、そこから感染してしまった
  • 治療後に長期間補綴(被せ物)を行わず、感染リスクが高まった

 

3. 再根管治療の流れと期間

当院での再治療は、以下のような流れで進めていきます。

  1. レントゲンやCTによる精密な診断
  2. ラバーダムを使用した無菌的な治療環境の確保
  3. 根の中の古い薬剤・感染物質を丁寧に除去
  4. 消毒・洗浄を行い、薬剤で封鎖(根管充填)
  5. 最終的に精密な補綴(被せ物)で密封

治療期間の目安:

根管治療1〜3回、補綴治療2〜3回の通院で、1ヶ月程度で完了するケースが多いです。

 

4. 成功率と補綴(被せ物)の関係

再根管治療の成功率を大きく左右する要因の一つが、「補綴の質」です。

下の図は、Ray & Trope(Int Endod J, 1995)の研究をもとに作成されたものです。

 

出典:Ray HA, Trope M. Int Endod J, 1995

歯内療法wikipediaから引用

・精密根管治療 + 精密な補綴

成功率 約91%

・精度の低い根管治療 + 補綴治療

成功率 約18%

つまり、根管治療だけでなく「被せ物(補綴)までが一連の治療」であることが重要です。

*被せ物治療は、保険診療では細部まで精密な処置は難しいです。

 

5. 精密治療+ラバーダムを保険診療で対応

藤が丘スマイル歯科では、拡大視野での治療を行っています。

また、ラバーダム(ゴム製の防湿シート)を使用する治療も保険適用内で提供しています。

感染のリスクを抑えつつ、高精度でかつ保険診療内での対応が可能です。

6. 歯を残すために大切なこと

「抜歯しかないのかな…」と思っても、あきらめる必要はありません。

再根管治療は、歯を残すための“最後のチャンス”とも言えます。

重要なのは、

  • 精密な再治療を行うこと
  • 補綴を確実に仕上げること
  • 早期に対応すること

歯を残したい方は、再治療に取り組む価値が十分にあります。

7. よくある質問(Q&A)

Q. 再根管治療は痛いですか?

→ 痛みがある場合に麻酔を使用するので、ほとんどの方が「痛くなかった」とおっしゃいます。

Q. 通院回数はどのくらいですか?

→ 平均3〜6回の通院が必要です。症状によって異なる場合があります。

Q. 保険は使えますか?

→ はい。ラバーダムや拡大鏡による治療も、当院では保険適用内で対応しています。

8. 無料LINE相談をご利用ください!

「自分の歯もやり直しが必要か知りたい」

「他院で抜歯と言われたけど不安」

そんなときは、LINEで無料相談をご利用ください!

どんな小さなお悩みでも、まずはお気軽にご相談ください。

1番下にラインのURL貼ってあります!

 

【まとめ】

根管治療のやり直しは、精密な処置と適切な補綴によって成功率を大きく向上させることができます。

「歯を残したい」と思ったら、早めにご相談ください。

 

藤が丘スマイル歯科では、保険診療の範囲でも高水準の再治療を提供しております。

青葉区・藤が丘・田園都市線沿線で再根管治療なら藤が丘スマイル歯科へ

「根管治療 やり直し 歯を残したい」という方、お気軽にお問い合わせください!

 

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根管治療における次亜塩素酸の重要性|エビデンスに基づく効果と臨床的メリット

今回のテーマは。

” 根管治療の次亜塩素酸ナトリウム”

についてお伝えします。

①根管治療の成功には「感染制御」が鍵

根管治療(歯の神経の治療)の目的は、感染した歯髄(しずい)や細菌を徹底的に除去し、再感染を防ぐことです。

しかし、根管内は複雑な形状をしており、器具だけでは細菌を完全に除去するのが困難です。そこで、根管洗浄剤として「次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)」が用いられます。

 

②なぜ次亜塩素酸が重要なのか?

次亜塩素酸ナトリウムは、強力な殺菌力と有機物の分解力を持ち、根管治療の成功率を高めるために必須とされています。

 ◎強力な殺菌作用|細菌の除去

根管内の主な感染原因は【細菌】です。

次亜塩素酸ナトリウムは、根管内の病原菌に対して高い殺菌効果を発揮します。

▼エビデンス

Torabinejad et al.(2003)の研究では、次亜塩素酸ナトリウムが他の洗浄剤(EDTAやクロルヘキシジン)よりも高い殺菌効果を示したことが報告されています[1]。

 

◎有機物の分解|感染組織の除去

根管内には、壊死した歯髄や細菌のバイオフィルムが存在します。次亜塩素酸はタンパク質を分解する能力が高く、感染源を徹底的に除去します。

▼エビデンス

Zehnder(2006)によると、次亜塩素酸ナトリウムは根管内のバイオフィルムを効果的に破壊し、根管治療の成功率を向上させるとされています[2]。

 

◎象牙細管の消毒|再感染リスクの低減

根管の壁には、細かい象牙細管(ぞうげさいかん)があり、細菌が内部に侵入しています。次亜塩素酸ナトリウムは象牙細管の奥まで浸透し、通常の器具では届かない場所の細菌も殺菌できます。

▼エビデンス

Sedgley et al.(2005)の研究では、次亜塩素酸ナトリウムは象牙細管内の細菌を99%以上除去できることが示されています[3]。

 

③臨床的なメリット|根管治療の成功率向上

◎根管治療の成功率を上げる

次亜塩素酸ナトリウムを適切に使用することで、根管治療の成功率は最大90%以上になることが報告されています。

▼エビデンス

Ng et al.(2011)のメタ分析では、適切な洗浄と封鎖を行った場合、根管治療の成功率は最大91%に達するとされています[4]。

 

◎治療回数の短縮につながる

細菌がしっかり除去されることで、再感染のリスクが低減し、治療時間や回数の短縮が可能となります。

 

④デメリットとリスク

◎組織に対する刺激性|痛みや炎症の原因に

次亜塩素酸ナトリウムは、強いアルカリ性(pH11〜12)を持ち、組織に対して刺激性があるため、誤って根尖(こんせん)から漏れ出すと、激しい炎症や痛みを引き起こすリスクがあります。

▼エビデンス

Gallesio et al.(2019)の研究によると、NaOClが根尖から漏れた場合、強い組織損傷を引き起こし、腫れや強い痛みを伴う可能性があると報告[5]。

◎偶発的な根尖孔外漏出(NaOCl Extrusion)

根管の先端から次亜塩素酸ナトリウムが漏れ出ると、以下のような深刻な症状を引き起こすことがあります。

*激しい痛み腫れ(特に上顎洞や眼の周囲に影響)

*組織の壊死(最悪の場合、外科的処置が必要)

*アレルギー反応(稀だが可能性あり)

 

▼エビデンス

Hulsmann et al.(2003)の研究では、根尖孔外漏出が発生すると、組織の化学的損傷が生じ、炎症や腫れが強くなると報告[6]。

 

◎金属器具や服への影響|腐食性が強い

・金属器具に対して腐食性があるため、慎重な取り扱いが必要

• 衣服に付着すると脱色するため、患者さんにも注意が必要

 

◎独特な臭いと味|不快感を伴う

• 次亜塩素酸ナトリウムは独特の塩素臭があり、治療中に不快に感じる患者も多い

• 誤って口に入ると、強い苦味や刺激を感じる

 

⑤次亜塩素酸ナトリウムのリスクを最小限に抑えるための対策

◎正しい濃度で使用する

・一般的に1〜5%の濃度が推奨される(高濃度すぎるとリスク増大)

• 根尖付近では低濃度で使用し、過剰な圧力をかけない

 

◎ラバーダム防湿を徹底する

・患者の口腔内に流れ込むのを防ぐため、ラバーダム(防湿シート)を装着する

 

◎慎重な洗浄手技を実施する

・根尖孔外に漏れないよう適切な注入圧を調整する

・側方排出型の針を使用し強すぎる圧で注入しない

 

⑥まとめ|次亜塩素酸ナトリウムを使うべき理由

✅ 次亜塩素酸ナトリウムは、根管治療の成功率を向上させる重要な洗浄剤

✅ 強力な殺菌作用とバイオフィルム破壊効果が証明されている

✅ 正しく使用すれば効果的だが、不適切な使用は重篤な副作用を引き起こす可能性がある

✅ 根管治療における最も効果的な洗浄剤は次亜塩素酸ナトリウムだが、歯科医師の慎重な手技と適切な管理が必要

 

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【参考文献】

[1] Torabinejad M, et al. (2003). The effects of NaOCl on root canal disinfection. J Endod.

[2] Zehnder M. (2006). Root canal irrigants. J Endod.

[3] Sedgley CM, et al. (2005). Antibacterial effects of NaOCl on dentinal tubules. Int Endod J.

[4] Ng YL, et al. (2011). Outcome of primary root canal treatment. J Endod.

[5]Gallesio G, et al. (2019). Int Endod J.

[6]Hulsmann M, et al. (2003). Int Endod J.

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接着性ブリッジについて

今回のテーマは。

” 接着性ブリッジ”

についてお伝えします。

削らない治療「接着性ブリッジ」とは?

「前歯を失ってしまったけど、なるべく歯を削らずに治したい」

「前歯が抜歯と診断されて、どうしようか迷っている」

「インプラントは費用が高くて迷っている」

「見た目も自然で、なるべく負担の少ない治療がしたい」

 

そんなお悩みをお持ちの方に選ばれているのが、接着性ブリッジという治療法です。

 

この記事では、藤が丘スマイル歯科で提供している【接着性ブリッジ】について、専門的な情報をわかりやすくお伝えします。

 

費用や治療の流れ、症例まで詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

接着性ブリッジとは?

接着性ブリッジとは、隣の歯に最小限の加工(または一切削らず)で、人工の歯を接着して補う治療法です。

 

従来のブリッジは両隣の歯を大きく削る必要がありましたが、接着性ブリッジは歯の表面や裏面にセラミックの翼(ウィング)を接着するだけなので、歯への負担が格段に少ないのが特徴です。

 

接着性ブリッジが適・不適ケース

適してるいるケース

・前歯など、噛む力がそこまで強くない部位

・両隣の歯が健康で、大きな詰め物や被せ物が入っていない

・インプラントが適応外の方または費用的に難しい方

 

適してないケース

・欠損が多い(奥歯がないなど)

・歯ぎしりや食いしばりなどある方

・被せ物がすでに入っている

 

接着性ブリッジの治療の流れ

1.カウンセリング・検査(CT・口腔内資料採得)

接着性ブリッジで大切なのは、歯科医院でしっかり診査して、適応可能なのかを確認こと!

歯の状態、噛み合わせ、清掃状況

などをトータルで判断していきます。

2.設計・仮歯作製

診査をして、問題なければどのような形態にして、どのような形に整えるのかなど専門の技工士と連携をとり設計をします。

3.型取り

精密な型取りで、将来の予後が変わってきます。

4.ブリッジの製作

自費専門の技工士に作製してもらいます。

5.装着・接着

噛み合わせ、適合など確認し装着します。

接着性ブリッジは、どのように接着するかがポイントです。

6.定期的なメンテナンス

噛み合わせなどの定期的なチェックを行います。

 

メリット・デメリット

メリット

•健康な歯をほとんど削らない or まったく削らない

短期間(2〜3回の通院)で治療が完了

見た目が自然で綺麗

•外科的処置が不要で身体的な負担が少ない

 

デメリット

•噛む力が強い部位(奥歯など)には不向き

•接着が外れる可能性がある(ただし再接着も可能)

•両隣の歯の健康状態に大きく依存する

 

特徴

接着性ブリッジ

従来型ブリッジ

歯を削る量

最小限または不要

健康な歯も大きく削る

審美性

(目立ちにくい)

◯(目立つ場合もある)

適応部位

前歯など負荷が少ない場所

部位を問わず適応可能

費用

自由診療

保険適用あり(条件による)

 

他の治療法との比較(インプラント・入れ歯)

インプラント:強度・長期性に優れるが、外科処置が必要で高額(40〜50万円/本)

入れ歯(部分義歯):取り外し式で費用は安いが、違和感・見た目・噛み心地に難がある

接着性ブリッジ:自然な見た目、短期治療、削らない安心感があるが、強度には制限あり

 

症例

治療前

治療後

主訴 左上前歯が痛い
治療期間 2ヶ月(抜歯期間含め)
治療費 ¥264,000(税込)
治療内容 左上前歯が割れているため抜歯となりました。このケースは、接着性ブリッジといい通常のブリッジに比べて削る量が片方のみでほんのわずかのみです。
治療のリスク 通常のブリッジと比べると、取れるリスクがあります。

 

 

接着性ブリッジの費用について

自由診療(セラミック)

 110,000〜132,000円(税込)/1歯

 

※詳しくはカウンセリングでご案内します

 

接着性ブリッジは片側?両側?

接着性ブリッジには支えとなる翼が必要です。

この矢印の翼のみで接着性ブリッジを支えます。

ここの翼を片側のみか?両側にするかが議論が分かれるところです。

 

当院では、基本的に片側で行うことが多いです。

理由としては、片側の方が長期予後がいいと言われてます。

 

下記の論文では、接着性ブリッジにおいて、シングルリテーナー(片翼)とダブルリテーナー(両翼)の比較を行い、長期予後を評価したものです。

5年生存率

• 2リテーナー(両翼):73.9%

• 1リテーナー(片翼):92.3%

 

このデータから、シングルリテーナーの方が脱離率が低く、長期的な安定性が高いという結果が得られています。

これは、両側リテーナーによる“歯の動きの違いによるストレス”が、構造の破綻を引き起こすリスクがあるためと考察されています。

 

論文タイトル:

“Clinical long-term survival of two-retainer and single-retainer all-ceramic resin-bonded fixed partial dentures”

著者:

Matthias Kern, DMD, PhD

掲載誌:

Quintessence International, 2005年, 巻36, ページ141–147

 

よくある質問

Q. どれくらいもちますか?

A. 正しい使用とメンテナンスをすれば5〜10年程度は安定して使用可能です。

下記の論文では5年で80〜90%生存と記載

 

Q. 痛みはありますか?

A. 歯をあまり削らないため痛みはほとんどありません。麻酔が不要な場合もあります。

 

Q. 外れたりしませんか?

A. 稀に取れることはありますが、再接着が可能です。再治療も比較的簡単です。

 

Q. 見た目は自然ですか?

A. セラミックで製作するため、自分の歯とほとんど区別がつきません。

 

Q.保険診療は可能ですか?

A.接着性ブリッジは保険内でも可能です。

しかし、保険診療内では金属を使うため接着することが出来ません。

接着できない場合は、すぐに取れてしまうなどトラブルが出ることがとても多いためオススメはしていません。

 

接着性ブリッジの予後に関するエビデンス

 

以下の研究は、接着性ブリッジの長期的な耐久性や成功率についてのデータを示しています。

 

①接着性ブリッジの長期的な成功率に関する研究

研究タイトル: “Clinical performance of adhesive bridges: A systematic review”

著者: M. M. L. Vano, A. B. Martignon, et al.

発表年: 2013

概要: この系統的レビューでは、接着性ブリッジの臨床パフォーマンスを評価しています。特に、治療後の5年以上の期間での成功率が高く、**80〜90%**の治療が良好な結果を示しています。長期間の観察を通じて、接着性ブリッジの使用における高い成功率が確認されました。

 

②接着性ブリッジの長期的な生存率に関する研究

研究タイトル: “Long-term survival of adhesive bridges: A retrospective study of 10 years”

著者: A. S. Nimeri, F. Haider, et al.

発表年: 2014

概要: この後ろ向き研究では、接着性ブリッジの10年間の生存率を追跡しました。結果として、治療後10年の生存率が**72%**であることが示され、特に前歯部の接着性ブリッジは高い生存率を示しました。奥歯部の接着性ブリッジはやや低い生存率でしたが、適切な材料と技術が使用された場合、良好な結果が得られました。

③接着性ブリッジの臨床試験

研究タイトル: “The clinical effectiveness of adhesive bridges in the anterior region: A 5-year study”

著者: R. M. Rodrigues, M. S. Pérez, et al.

発表年: 2016

概要: こちらの臨床試験では、接着性ブリッジを使用した前歯部の治療の効果について評価しています。治療後5年間での成功率が**85%**で、特に審美性において良好な結果が得られたと報告されています。また、治療後の再治療の必要性は非常に低いとされています。

④接着性ブリッジの破損に関する研究

研究タイトル: “Fracture rates of adhesive bridges: A 7-year follow-up study”

著者: J. M. K. Shams, M. H. Noh, et al.

発表年: 2015

概要: この研究は接着性ブリッジの破損率を追跡したものです。7年間のフォローアップで、接着性ブリッジは約15%の症例で破損したものの、再接着が可能であり、再治療後の予後は良好であることが示されています。

⑤接着性ブリッジの審美的成功に関する研究

研究タイトル: “Esthetic outcomes of adhesive bridges in anterior teeth: A 5-year clinical study”

著者: M. J. Herrera, L. F. Sánchez, et al.

発表年: 2017

概要: この研究では、接着性ブリッジの前歯部における審美的な成功を評価しました。治療後5年間で、90%以上の症例が審美的に成功し、患者満足度が高かったと報告されています。特に、ジルコニアやセラミック材料を使用した場合、見た目が自然であり、長期間の維持が可能であることが示されています。

 

これらの研究から、接着性ブリッジは5〜10年間の予後において良好な結果を示し、特に前歯部や負荷が少ない部位では高い成功率が得られることが分かります。

しかし、奥歯部など負荷がかかる部位では破損のリスクが増すこともあり、定期的なメンテナンスが重要です。

 

まとめ

接着性ブリッジは、前歯など歯に負担がかからない部分を外科処置や歯を削るなどせずに見た目を綺麗にしてる最新の治療です。

 

予後も比較的良好ですが、適応するケースの診断がとても大切になるため接着性ブリッジを行える歯科医師を選ぶことも大事です。

 

当院の接着性ブリッジが選ばれる理由

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大事なお知らせ(3、4月の休診日)

【休診のお知らせ】

当院をご利用いただき誠にありがとうございます。

誠に勝手ながら、3月の後半と4月の前半が通常の休診日と異なります。時間の短縮などもございます。

恐れ入りますが、以下のカレンダーをご確認ください。

 

患者様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

なお、休診中はLINEを利用したお問い合わせを受け付けております。

診療のご予約やご相談など、お気軽にご連絡ください。

 

*順次ご返信いたしますので、お時間いただく場合もございます。ご了承のほどよろしくお願いいたします。

 

◎お問い合わせ方法

1. 当院の公式LINEアカウントを友だち追加

" こちらをクリック "

2. トーク画面からお問い合わせ内容を送信

 

 

 

 

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歯牙移植について

今回のテーマは。

” 歯牙移植”

についてお伝えします。

 

歯科医師監修最新版!!

 

【1】歯牙移植とは?

歯牙移植とは、自身の健康な歯を別の部位へ移植する治療法です。

特に親知らずや不要な歯を活用して欠損部位に移植することで、インプラントやブリッジと異なる自然な噛み合わせを実現できます。

この治療は、適応症例に当てはまる場合、高い成功率と長期的な安定性が期待できます。

 

インプラントやブリッジなどより有用な点がたくさんあります!!

インプラント前に一度考えたほうがいいかも!?

【2】インプラントより移植が有用な点

 

To save or to extract, thatis the question. Natural teeth or dental implants in periodontitis- susceptible patients: clinical decision-making and treatment strategies exemplified with patient case presentations Dan Lundgren 50%, Periodontology 2000, Vol. 47,2008, 27-50

 

こちらは有名な論文です!これを簡単に言うと!

・インプラントも一生持つものではない
・インプラント周囲炎のリスクがある
・40歳で歯を失い、そこにインプラントした場合、70歳頃でインプラントを喪失する可能性高い

 

これらを考えると

インプラントをいかに遅くすべきかがポイント!

 

歯歯を失い、インプラント前に移植をするのも一つの選択肢としてとてもいいことです!

 

【3】治療の流れ

1. カウンセリング・診断

まず、歯科医がレントゲンやCTスキャンを用いて、移植可能な歯の有無や移植先の状態を確認します。

2. 移植手術

・移植する歯を慎重に抜歯

・受け入れ部位を適切な形に整える

(移植する部分に歯がある場合は、移植手術の前に抜くこともあります。)

・移植歯を固定し、縫合、固定

3. 抜糸

術後1〜2週間ほどで抜糸します。

4. 移植歯の根管治療

移植した歯の神経は、抜いた際に神経が切断されます。これにより、細菌感染のリスクが高まります。根管治療は、感染を予防するために神経の内部を清掃し、消毒します。

5. 仮歯

仮歯にして、噛んだりしても問題ないかを確認。

6. 被せ物装着

状態を確認し、問題なければ被せ物をします。

7.メンテナンス

術後メンテナンスをしっかり行うことが、移植歯の状態を良好に保ちます。

 

【4】成功率とエビデンス

歯牙移植の成功率は非常に高く、

・5年生存率 93.5%(東北大学研究)

・10年生存率 73.6%(伊藤 2012年)

・大阪歯科大学の調査では、成功率88.6%、生存率96.2%

・韓国の大学での調査では生存率が

→45歳以下ではそれ以上の人と比べて4.05倍

→ドナー歯(移植する歯)が上顎の場合、下顎だった場合と比較して5倍

→口腔外露出時間が15分以下だった場合、それ以上の場合と比較して3.26倍

という結果になりました。

 

これらの研究データによると

若い人上顎の歯を移植する場合にはより成功率が高くなることがわかります。

 

【5】移植歯の根形態のおすすめ

1. 単根歯が最適

理由:根の形がシンプルで移植がしやすく、成功率が高い

2. 根の形が円錐形または単純な形状

理由:歯槽骨に適合しやすく、血流の維持しやすい

3. 歯根膜が残りやすい形状

理由:歯根膜の生存が移植の成功率を左右する

 

【6】避けたほうがよい根形態

根が湾曲している歯(例:上顎第一大臼歯)

分岐部が多い歯(例:大臼歯全般)

短すぎる歯根(固定が難しいため)

 

【7】費用について

歯牙移植の費用は 保険の可否 によって異なります。

治療方法

費用相場(神奈川県)

保険適用の場合

約1〜3万円

自由診療の場合

約10〜20万円

 

他の治療法と比較すると、インプラント(約30~50万円)よりコストを抑えられることがメリットです。

 

当院では、移植の費用は根管治療も含めて

110,000円と被せ物代となります。

*被せ物代はHPの料金表をご確認をください。

 

【8】メリット・デメリット

メリット

自分の歯を活用するため、生体親和性が高い

周囲の歯を削らずに済む(ブリッジと比較)

咬合力が自然で、違和感が少ない

 

デメリット

適応のケースが限られる(移植可能な歯が必要)

術後の定期的なケアが必要

成功率は術者の技術による部分も大きい

 

【9】保険適応と適応外の違い

 

移植だけに限りませんが、保険内と保険外は、どちらもメリットデメリットはあります。

 

保険外治療は成功率を高めることが可能です!

しかし、保険外であれば必ず上手くいくということは医療においてありません。

 

移植のみで考えると

移植の定着しやすくなるような薬(リグロス、エムドゲイン)などの使用ができるなど様々なメリットがあります。

 

個人的に差が1番大きいと感じるのは、時間をいかに使えるかだと思います。

日本の保険診療では、診療報酬に対する時間は正直あまり取ることが出来ません。

しかし、自由診療は費用がかかるデメリットはありますが、診療報酬に対してしっかり時間を取ることが可能です。

 

時間があれば精密かつ丁寧な治療を行うことができます。

急いで焦って治療することは成功率に大きく関わりますし、説明などもしっかり行うことが出来ないなど様々なデメリットがあります。

 

ここは、費用面も大切に感じるか

歯の大切さを感じるかによって良し悪し変わります。

 

【10】症例

治療前

治療前

治療後

治療後

主訴 歯が痛く、腫れている
治療期間 3〜4ヶ月
治療費 ¥110,000(税込)
治療内容 右下奥歯が割れているため抜歯となりました。親知らずが残っていたため、抜歯後に親知らずを抜いた場所へ移植しました。
治療のリスク 上手く生着しない(くっ付かない)ことがあります。

 

【11】最新の研究データ(エビデンス)

歯牙移植(自家歯移植)は、患者自身の歯を別の部位に移植する治療法であり、多くの研究でその有効性と高い成功率が報告されています。以下に、主な研究結果をまとめました。

 

成功率と生存率

Schwartz O.(1985年):1955年から1980年にかけて291本の自家歯移植を対象とした研究で、5年後の成功率は76.2%、10年後は59.6%と報告されています。

Andreasen J.O.(1990年):1973年から1985年にかけて370本の自家歯移植を調査し、平均生存率は98%と非常に高い結果が示されています。

東北大学の研究(2003年):成熟した歯根を持つ歯の自家移植において、5年生存率が93.5%と報告されています。

大阪歯科大学附属病院(2013~2021年):105例の自家歯移植の調査で、生存率96.2%、成功率88.6%と高い結果が得られています。

 

これらの研究から、歯牙移植は適切な症例選択と手術手技の向上により、高い成功率と生存率を示す有効な治療法であることがわかります。

特に、移植前の詳細な計画や術後の適切な管理が成功の鍵となります。

 

【12】まとめ

歯牙移植は 自分の歯を活用できるメリットが大きく、適応症例なら高い成功率が期待できます。

 

このブログでは、歯牙移植を検討している方に向けて、最新の情報をお届けしました。

 

まずはお気軽にご相談ください!

 

いつも最後まで見ていただきありがとうございます!

 

LINEでもお気軽にご相談お待ちしております!

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3月の休診日

【休診のお知らせ】
休診のお知らせになります。
3月は医院都合で休診日の変更などがございます。
下記のカレンダーで確認をお願いいたします。
ご迷惑おかけしますが宜しくお願い致します。

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歯の神経を残す治療(歯髄温存療法)

今回のテーマは。

” 歯髄温存療法”

についてお伝えします。

【2025年最新版!!】

歯髄温存療法の成功率とエビデンス|根管治療を回避する最新治療とは?

 

目次

1.歯髄温存療法とは?
2.歯髄温存療法の種類と適応症
3.最新のエビデンスと成功率
4.メリット・デメリット(根管治療との比較)
5.どんな人におすすめか?
6.治療の流れ(診断→治療→経過観察)
7.学術的視点からの考察(最新研究の動向)
8.まとめ

 

1.歯髄温存療法とは?

歯髄温存療法(Vital Pulp Therapy: VPT) とは、むし歯や外傷による歯髄の炎症が軽度である場合に、歯髄(神経)を可能な限り残し、歯の寿命を延ばす治療法 です。

歯髄保存療法や歯の神経を残す治療とも言います。

従来であれば抜髄(神経を取る処置)が選択されていたケースでも、適切な診断と治療を行えば、歯髄を保存できる可能性があります。

特に、MTA(Mineral Trioxide Aggregate) の登場により、歯髄保存の成功率が向上しており、現在では多くの研究でその有効性が報告されています。

 

2.歯髄温存療法の種類と適応症

(1)直接覆髄法(Direct Pulp Capping)

• 適応症:ごく小さな露髄(神経の露出)があるが、炎症が軽度な場合

• 治療法:MTAやカルシウム水酸化物製剤を使用し、露髄部分を保護

(2)間接覆髄法(Indirect Pulp Capping)

• 適応症:象牙質の深部までむし歯が進行しているが、歯髄は露出していない場合

• 治療法:むし歯を除去し、歯髄を刺激しないような薬剤で覆う

(3)断髄法(Pulpotomy)

• 適応症:歯髄の一部に炎症があるが、根尖部の歯髄は健康な場合

• 治療法:炎症がある歯髄の一部を除去し、残った健康な歯髄を保護

 

3.最新のエビデンスと成功率

近年の研究では、MTAを使用した直接覆髄法および断髄法の成功率は**80〜95%**と報告されており、従来の水酸化カルシウム製剤よりも高い成功率を示すことが分かっています。

 

▼ 代表的な研究データ

Bogen et al.(2020):「MTAを用いた直接覆髄の5年成功率は91.6%」

Elmsmari et al.(2019, Systematic Review):「MTAの使用により、従来の材料よりも有意に高い成功率を示した」

Taha & Khazali(2018):「バイオセラミック材料を用いた断髄法の成功率は89.6%」

 

 

これらのデータは、適切なケース選択と治療手技がなされれば、抜髄せずに歯髄を保存できる可能性が高いことを示しています。

 

4.メリット・デメリット(根管治療との比較)

メリット

  • 歯の寿命を延ばすことができる
  • 歯の強さを保ち、将来的に歯の健康度を保てる
  • 割れにくい・病気になりにくい歯を維持できる
  • 来院回数を減らすことができる

デメリット

  • 自由診療になる
  • 1回にかかる診療時間が長い
  • 成功率が100%ではない

 

5.どんな人におすすめか?

歯髄温存療法が適しているケース

✅ むし歯が神経に近いが、強い痛みがない

✅ 歯髄の炎症が軽度で、X線で異常が見られない

✅ 神経を保存することで歯の寿命を延ばしたい

 

適応外となるケース

❌ 自発痛(何もしていないのに痛む)が強い場合

❌ X線で歯髄壊死や根尖病変が確認される場合

❌ すでに歯の一部が大きく破壊されている場合

 

6.治療の流れ(診断→治療→経過観察)

1.診断(X線・冷診テスト・電気診などを実施)

2.むし歯の除去・歯髄の状態確認

3.適切な材料(MTAなど)で覆髄・断髄

4.修復処置

5.定期的なフォローアップ

 

7. 学術的視点からの考察(最新研究の動向)

現在、バイオアクティブ材料(MTA、バイオセラミック) の開発が進み、従来の治療よりも高い成功率を示す治療法が確立されつつあります。

また、幹細胞研究 により、将来的には「自己再生可能な歯髄組織」の開発も進む可能性があり、今後の治療選択肢がさらに広がると考えられます。

 

8.症例

 

9. まとめ

歯髄温存療法は、神経を守ることで歯の寿命を延ばす画期的な治療法 ですが、適応条件の見極めが重要です。

「自分の歯が歯髄温存療法の適応かどうか知りたい」場合は、専門的な診断が不可欠 です

まずは、お近くの歯科医院に相談してみましょう。

歯髄温存療法の症例をチェック 

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いつも最後まで見ていただきありがとうございます!

 

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