今回のテーマは。
” ソケットプリザベーション”
についてお伝えします。
ソケットプリザベーションとは…
骨の吸収を防止するために、抜歯をしたその時に、 抜歯窩に人工骨や骨補填材などを抜歯窩に入れて、骨の吸収を抑え凹みを予防する治療法のことを言います。
“抜歯窩温存療法“とも言います。
歯周病やむし歯などで抜歯をすると、元々病状の悪化で減っていた歯を支えていた骨が抜歯後さらに減少していきます。放置するとその後の治療に様々な悪影響が出てしまいます。
悪影響がでないように、骨がなくなるのを防ぐために行う治療が、ソケットプリザベーションになります。
もう少し解説します。
抜歯をすると、歯があった場所に「穴」があいてしまいます。
抜歯をした周りの骨は、傷口が治るにつれてその周囲の骨が吸収してしまい、痩せて薄くなってしまいます。肉眼で見るとそこだけ凹んだ状態になってしまいます。
抜歯後6ヶ月の平均吸収量は、水平的に3ー4mm、垂直的に1ー2mmであることが報告されています。
骨がない場所への各補綴のデメリット
インプラントの場合
インプラントを埋入したいところに十分に骨がないと、インプラントは埋入することはできません。
また、インプラント埋入後もどうしても骨は、吸収してしまうため、骨を足して、十分な骨を獲得し、凹みを防がなければなりません。
ブリッジの場合
骨が少なく凹んだ部分が大きいと、ポンティック(ダミーの歯)を大きくしないといけません。
ポンティックが大きくなると、被せ物と歯肉の境目のラインが他の歯と合わなくなり、見た目が悪くなります。
骨がなくなってからの治療は、大規模な硬造成が必要になったりするため、患者さんへの肉体的・精神的な負担が増すことになります。
また、術者側の難易度が何十倍も高くなり、リスクや成功率も変わってきます。
骨量を十分に確保するためには…
骨が痩せて薄くなる前に処置しておく方が負担は少なくてすみます。
当医院では、骨がなくなるのを防ぐために抜いた日にすぐその抜歯窩に骨補填剤を入れるソケットプリザベーションが可能です。
ソケットプリザベーションの術式
①抜歯
②抜歯窩の清掃(肉芽除去)
③抜歯窩に人工骨や骨補填剤を挿入
④経過観察
骨が出来てくるまで上顎4-6ヶ月、下顎3-6ヶ月待ちます。
経過観察後、十分に骨が出来ているかレントゲンやCTで確認してから、インプラントの埋入手術やブリッジの型どりを行っていきます。
*骨補填剤で顆粒状のものは血液の供給がしやすく、その結果骨も作り易くなるという特徴もあります。
症例
当医院では、治療の質だけではなく、分かりやすい説明をし、患者さんのご理解をいただいくことも大切にしています。
インプラント治療をお考えの方や、他院で抜歯診断を受けた方は、まず当院へご相談にいらしてください。
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