今回のテーマは。
“精密根管治療の根管洗浄”
についてお伝えします。
根管治療は、むし歯の原因となる細菌を残さず取り除くことが大切になります。
そのため当院では、根管内の洗浄にこだわり、根管内の細菌をしっかり除去し、再び細菌侵入することのない治療をおこなっております。
精密根管治療の精度を高めるために当院が取り組んでいる工夫
当院が精密根管治療の洗浄にこだわって取り組んでいる、さまざまな工夫を説明します。
【薬剤】
根管内の洗浄に使用する 3つの根管洗浄剤
根管内の洗浄に使用している薬剤も、厳選したものを使用しています。
次亜塩素酸ナトリウム
塩素系の洗浄剤で、非常に強い抗菌作用と抗ウイルス作用があり、効果的な根管洗浄剤です。
次亜塩素酸ナトリウムは、根管洗浄剤としてヨーロッパやアメリカの根管治療でも多く使われている薬剤です。
EDTA
根管内にある神経や血液を清掃したときに出る削りかすである「無機質」を溶かす薬剤です。
感染部分を削るときに構成される「スメア層」といわれる層には細菌が多く含まれているため、これを溶かすことで細菌の消毒を行います。
【器具】
当院では、根管内洗浄に使用する洗浄器具もこだわって選んでいます。
当院で現在使用している器具をご紹介します。
根管洗浄用超音波チップ
根管治療では、超音波チップという洗浄器具を使って根管内を清掃します。
金属でできた非常に細い棒状のものを根管内部に挿入し、細菌を取り除く器具が根管洗浄チップです。
細かい振動と注水によって細かい付着物を除去する器具で、高周波振動で根管内を洗浄することができます。
根管内で微細な気泡を作り出して破裂させ、旋回する渦を生成して洗浄する仕組みです。
「エンドアクチベーター」
こちらのエンドアクチベーターというのは、先端が金属ではなく、安全性の高い柔軟なプラスチックで作られています。
そのため、金属製のチップでは入らなかった根管内の湾曲した内部にも入り込むことができます。
高度な精密根管治療を可能にする充実した設備
さらに、当院では精密根管治療の成功率を上げる充実した設備を整えています。
高倍率拡大鏡
倍率拡大鏡とは、約10倍まで視野を拡大できる歯科用の拡大鏡です。
根管内部は1㎜以下の非常に細い部分もあり、複雑な形をしています。
裸眼や低倍率での治療では、経験からくる勘に頼ることなく、実際に患部を目で見て治療を行うことが可能です。
また、高倍率拡大鏡には照明がついているので、お口の中を明るく照らこともできます。
しっかり目で見て治療を行うので患部の取り残しをできるだけ軽減でき、再発のリスクを大幅に抑えることにつながります。
拡大した状態での根管治療は、肉眼だけで行った場合よりも成功率が上がります。
歯科用CT
歯科用CTは、3Dの立体画像でお口の中を鮮明に撮影できる機器で、根管治療には欠かせません。
歯の状態だけではなく、血管や神経などの的確な位置を把握できるため、精密な診査・診断を行うことができます。
歯科用CTで撮影することで、「根管がどこで曲がっているか」「どこで枝分かれしているか」などの根管の様子を事前に知ることが可能です。
診断が出来ないと、正確な治療は出来ません。
ニッケルチタン(NiTi)ファイル
一般的に使われているステンレスファイルは、ニッケルチタンに比べると硬く、あまり曲がらないファイルです。
曲がっている根管に使うと根管がまっすぐに拡大され、歯質を多く削ることになるのです。
それに対して、ニッケルチタンファイルは、ステンレスファイルより柔軟性があり、曲がった根管内にも入り込みやすい形状をしており、当院でも使用しています。
ラバーダム防湿
根管治療をしている歯に、唾液に含まれている細菌が入り込むことを防止するためにラバーダムを使用します。無菌状態で治療を行うことで成功率が高くなります。
当院では、根管治療にとても力を入れております。
歯を守るために、しっかり治療を受けませんか?
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