前回、根管治療の流れの むし歯除去、隔壁についてお伝えしました。
今回はメインの根管治療の流れ
についてお伝えしていきます。
根管治療は、『歯を残す』ためには
とても大切な治療になります。
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では、さっそく根管治療の流れになります。
①ラバーダム防湿
②むし歯の除去
③隔壁
④根管治療
⑤根管充填
⑥土台作り
⑦被せ物
これらの一つ一つがとてもとても大切なので
一つ一つしっかりとお伝えします。
ついに、本題の根管治療について。
④根管治療
根管治療とは、根管内の神経や感染した内部を掃除して、細菌除去することです。
細菌除去のために必要なことは “3つ”
機械的拡大(機械的に細菌除去)
化学的洗浄(お薬で洗浄)
根管貼薬(お薬を入れる)
これらの3つが上手くいかなければ
根管治療は成功しません。
ですので、これらの大事な3つについてご説明していきます。
【機械的拡大】
機械的拡大とは、細菌をヤスリのような器具を使い機械的に除去することです。
根管治療では、ファイル(ヤスリのような器具)と呼ばれる器具を使用して細菌を除去します。
ファイルには主に2種類 あり、通常はステンレスのファイルで治療しますが、当院では柔軟性に優れ、精密で確実に根管治療が可能になるニッケルチタンファイルを使用しています。
歯の根管の先は、真っ直ぐというよりすごく曲がっていることが多いため、ステンレスのファイルはとても固く柔軟性が全くなく、根管の先まで届かず
細菌除去が中々出来ません。
しかし、ニッケルチタンファイルは 柔軟性にとても優れ、精密で確実に細菌除去することが出来ます。
ですので、当院ではニッケルチタンを必ず使用しています。
【化学的洗浄】
化学的洗浄とは、根管内を薬品で洗浄し、根管内を殺菌することです。
洗浄薬は、強力な抗菌作用と抗ウイルス作用を有していることから、最も効果的な根管洗浄剤として長い間使用されております。
細菌や歯髄の残渣(神経の残りカス)などを溶かすイメージです。
機械的拡大で取りきれなかった細菌を除去するサポート役でもあり、主役級の役でもあるんです!
この根管洗浄は機械的拡大と同じくらい重要である為、それにかける時間も必要となります。
【根管貼薬】
根管貼薬とは、消毒薬を根管内に1週間程度入れることで、根管内を殺菌消毒することです。
根管貼薬は、毎回の根管治療における流れの中で必ず行うものです。
根管貼薬には、一般的に水酸化カルシウムを使用します。
水酸化カルシウム製材は、
細菌除去を満たすと同時に組織為害性も少ないことから、根管貼薬的な用途において注目されています。
以上この3点がとても根管治療を成功するうえで大切なことになります。
これの1つでも欠けている場合、神頼みで治るのを期待するしかないんです。。。
次回は、根管治療後の根管充填について
お伝えしていきます!
いつも最後まで見ていただきありがとうございます!
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