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歯が折れて歯を保存した症例

今回のテーマは。

” エクストルージョン(矯正的挺出)”

についてお伝えします。

 

今回は、エクストルージョンという歯を残すための大切な治療法についてです。

患者さんの実例を共にお伝えします。

 

『歯が折れてしまい、歯を残したい。』

というご相談を当院ではセカンドオピニオンも含めたくさんの方にいらしていただいています。

他院では、抜かないといけない…

と言われた歯も残すことができる場合もあります。

 

その治療法は

エクストルージョン                        (矯正的挺出)

という治療法になります。

 

◎エクストルージョンとは?

【歯の挺出】を意味します。

具体的には、歯を歯ぐきの外に向かって移動させる処置のことをいいます。

 

◎治療法

ブラケットやワイヤーを用いて、歯を意図的に挺出させます。

 

◎エクストルージョンが必要になる場面

•虫歯や歯冠破折が歯肉縁下に達している場合

→ エクストルージョンを行い修復可能な部位を露出させます。

 

◎エクストルージョンの注意点

・歯周組織の健康状態

歯ぐきや歯槽骨が十分に健康でなければ、エクストルージョンの成功率が低下します。

・治療期間

個人差がありますが、エクストルージョンには数週間から数カ月を要します。

・歯の長さ

歯ぐきの中に残っている歯の長さが短い場合は、治療が出来ない可能性があります。

短い歯を挺出すると、歯ぐきや歯槽骨の中に残っている歯が少なく予後が悪いです。

 

◎エクストルージョンのメリット

・歯を保存できる可能性が高まる

・審美性や機能性の向上

・再発のしない環境にできる

 

◎エクストルージョンのデメリット

・保険診療ではできない

・治療期間がかかる(1-2ヶ月)

・治療中に咬みにくい見た目が悪くなるなど不具合

 

 

症例①

では、院長が行った治療をお見せします。

 

主訴:歯をぶつけてしまい歯が折れてしまった

他院にて抜歯と宣告されてしまい

歯を残したいとのことでセカンドオピニオンとして当院へいらしていただきました。

 

下の画像のようにパキッと歯が折れてました。

折れてしまった部分を除去すると

 

上の画像のように残っている歯が、歯ぐきより下にある場合には抜歯の選択肢も考えなければいせません。

理由は…

①被せ物を入れることが出来ない。

②無理矢理被せ物を入れても感染しやすい

③治療ができない

 

が理由となります。

 

そこで、エクストルージョンをして歯を残すことを決めていただきました。

①ワイヤーにて挺出を行う

②レントゲンにて挺出が問題ないか確認

③挺出終了したら被せ物装着

 

このようにエクストルージョンをすると歯を残すことが可能になります。

 

エクストルージョンについて詳しく知りたい場合や、治療を検討している場合は、お気軽ご相談ください。

当院は、歯を残す最後の砦として歯を残すことに、最善を尽くします!!

 

いつも最後まで見ていただきありがとうございます!

 

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