歯の神経を残す治療とは?
今回は、神経を残す治療いわゆる『歯髄温存療法(神経保存治療)』についてお伝えしていきます。
参考にこちらをご覧ください。
当院は、歯を残す治療を常に考えています。
その歯を残すためには、神経は必ず必要になります。
神経の有無によって歯の寿命が大きく左右されます。
それだけに、歯の神経はできるだけ抜かずに残した方が良いといえます。
ただ、どんな場合にも神経を残す治療が出来るのか。というとそんな訳ではありません。
いくつかの検査を行い、神経を残すことが出来るか判断しなければいけません。
【検査】
温度診
⇒冷たいもの温かいものがどのくらい感じるか検査
一時的な痛み:適応
持続的な痛み、痛みが一切ない:適応外
電気診
⇒電気を歯に流して、反応があるか検査
反応がある:適応
反応がない:適応外
打診
⇒歯を叩き、痛みがあるか検査
痛みがない:適応
痛みがある:適応外
これらの検査は、神経を残す治療にとって必要最低限の検査となります。
【治療の流れ】
- 診査診断口腔内診査、レントゲン撮影等により、歯を残せるのか適応となるのかを診断します。
- 説明神経を残せると診断した場合、歯髄温存療法について説明を行います。
期間、回数、費用など事細かにお伝えします。 - むし歯の除去最初に無菌的な環境を作るため『ラバーダム防湿』をおこないます。
その後、むし歯を徹底的に取りきります。
むし歯を取り除く時は、目視や感覚のみではなく、「むし歯検知液」を使用し、目には見えないむし歯菌もしっかりと除去します。 - 神経の保護むし歯を除去し、神経が露出した場合には、感染した神経は取り除き、正常な神経は「MTAセメント」という神経を守るお薬を注入し、神経を保護します。
- 仮封神経を保護したら、すぐに詰め物や被せ物を作製せず、症状の確認をするため仮のお薬にて封鎖をします。
- 最終治療一定の期間が経過した後、症状の確認を行います。とくに症状がなく、経過が良好と判断できたら、詰め物や被せ物を入れる治療に進みます。
治療のメリットとデメリット
治療のメリット
- 歯の神経を残せる
- 歯の寿命を伸ばすことができる
- 神経を取る治療と比較し、歯を削る量を減らせる
治療のデメリット
- 神経を保存できないこともある
- 治療後に一時的に痛みや違和感を生じることがある
- 費用がかかってしまう
治療費用
3万円+税
*詰め物などは、別途必要になります。
【成功率】
成功率は、以下の条件により大きく変わります。
・口腔内状態
・残っている歯の状態、本数
・年齢
一般的に若年層では 約90%の成功率
加齢により少しずつ成功率は下がっていく傾向にあり、年齢が若ければ若いほど成功率は高いと言えます。
歯を守れるためには、歯の神経の有無はとても重要な要素となります!
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