歯の神経を残す方法とは?
通常、神経の近くまで達してしまった深いむし歯の場合、麻酔をして神経を取ってしまう治療が一般的でした。しかし、神経を取ってしまった歯は極端にもろくなり、寿命が短くなってしまいます。
神経の有無によって歯の寿命が大きく左右されます。
それだけに、歯の神経はできるだけ抜かずに残した方が良いといえます。
この上図のように
神経がある歯は、栄養が豊富で固いものを噛んだりしても折れることはほとんどありません。
しかし。
神経がない歯は、血液供給が途絶えているため栄養を受け取れず、かなりもろい状態です。
そのため、固いものを噛んだらすると割れてしまうリスクがとても高いです!
歯が割れる = 抜歯 となります。
神経あるなしでどのくらい違うのか?
【歯が割れてしまうリスク】
前歯:3倍
奥歯:10倍
これだけ歯が割れるリスクが違うんです!
ですので、神経を残すべきなんです!!
当院では、そんな大事な神経を残す治療に力を入れています!
その名前を
「歯髄温存療法」と言います!
歯の神経までむし歯が進行した場合、むし歯菌が神経の中まで入ってしまうため、その後の感染や痛みを防ぐため、従来では神経を取るような治療をしていました。
歯髄温存療法とは、むし歯とむし歯に感染している悪い神経のみ除去し、残りの健康の神経はMTAセメントという材料を使用し、神経の保護、保存を行い神経を残すことのできる治療法です。
この治療を行うことで、歯の神経を残すことが多くできるようになりました。
むし歯の症状や進行状況などにより適応できない場合もあります。
治療のメリットとデメリット
治療のメリット
- 歯の神経を残せる
- 歯の寿命を伸ばすことができる
- 神経を取る治療と比較し、歯を削る量を減らせる
治療のデメリット
- 神経を保存できないこともある
- 治療後に一時的に痛みや違和感を生じることがある
- 費用がかかってしまう
治療費用
3万円+税
*詰め物などは、別途必要になります。
神経を取る治療も残す治療も、どちらもメリットデメリットはあります。
私達は、歯を残すために出来る限りの治療をするため、神経を残す治療を推奨しております。
ただ、一つだけ覚えておいて欲しいことが…
色んな患者さんから「神経を取られた」「神経を残してくれなかった」などお聞きすることがあります。
神経を取る歯医者さんは悪という感じもあるような気がします。
決して、神経を取る治療は悪い治療ではありません。
それだけは覚えていただけると、嬉しいです。
「神経を残す」「歯を長持ちさせる」ためにはとても有効な治療法です。
いつも最後までみていただきありがとうございます!
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