前回、根管治療の流れの 根管充填についてお伝えしました。
今回は土台作り
についてお伝えしていきます。
根管治療は、『歯を残す』ためには
とても大切な治療になります。
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では、さっそく根管治療の流れになります。
①ラバーダム防湿
②むし歯の除去
③隔壁
④根管治療
⑤根管充填
⑥土台作り
⑦被せ物
これらの一つ一つがとてもとても大切なので
一つ一つしっかりとお伝えします。
土台作りについて。
⑥土台作り
根管治療が終了したら、被せ物を装着していきます。
しかし、このときむし歯の除去などにより歯は大きく失われているため、人工の土台(コア)で歯を補強する必要があります。
歯の土台(コア)は目立たない部分ですが
とても重要な治療です。
歯の土台(コア)は
分かりやすく例えれば家の基礎や柱
に当たる部分で、家は基礎や柱がしっかりしていなければどんなに外見が良い家でも長持ちしません。
しっかりとした基礎と柱があってこそ、長持ちする安心した家となります。
これは歯の土台(コア)についても全く同じことがいえます。
被せ物がどんなにきれいで長持ちするものでも、その下の土台(コア)がしっかりしていなければ、抜歯や再治療が必要になります。
見えないところで、重要視されていない部分ですが。
本当に大切な柱になります!
また、歯の土台(コア)には、主にファイバーコア、レジンコア、メタルコアなどの素材があります。
どのような素材の土台(コア)を使うかによって、その歯に将来起きるかもしれないトラブルの発生率や歯の寿命が変わります。
【メタルコア】
メタルコアは金属製です。
以前は保険内でよく使われる土台でした。
メタルコアの特徴は、硬くて強度があることです。
一方デメリットは、硬すぎることで歯に負担がかかり、歯が割れてしまうこともあります。
また、メタルを使用しているので金属アレルギーの原因になったりします。
【レジンコア】
レジンコアはプラスチック製です。
最近は保険内でよく使われる土台になります。
レジンコアの特徴は、保険適用なので比較的安価に治療が受けられることと、色が白いので、セラミックの冠を載せたときに見た目が良いことです。
一方デメリットは、強度が弱く、土台が折れたり取れたりすることがあります。
【ファイバーコア】
ファイバーコアはグラスファイバー製です。
保険診療外でよく使われる土台になります。
ファイバーコアの特徴は、強度が強く歯が割れにくくしっかりと補強をしてくれることと、そして見た目が白く、審美製にも優れています。
当院では、ファイバーコアが適切な方法であり、将来的に歯を守ることに繋がると考えております。
このように土台にもいくつか種類があり、メリットデメリットがあります。
その種類により歯の寿命は変わってきます。
当院は、メタルコアは使用せず
保険→レジンコア
保険外→ファイバーコア
で土台を作成していきます。
メタルコアが、絶対によくないものではないとは思いますが…
やはり、トラブルが多いものだと思います。
経験もありますが、文献的にもトラブルが多いとも言われています。
こちらの文献ですが。
簡単に言うと。
トラブルが起きる可能性が
メタルコアは、ファイバーコアの4倍あり
歯が割れる可能性が
メタルコアは、ファイバーコアの5倍あり
何かトラブルが起きてからでは遅く
しっかり土台を作ってあげることで
歯をしっかりと守ってくれます。
何度も言いますが。
土台作りは、とても大切です!
根管治療について5回に分けてお伝えしてきました。
次回、最後の被せ物についてお伝えします。
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