接着ブリッジ
接着ブリッジとは
両隣の歯をほとんど削らずに片側の歯の裏側に羽のような形の物をくっつけて接着剤でつける治療法で歯を削らないブリッジとも言います。
昔の接着性ブリッジは、上の図のように両隣の歯に羽根のような物をくっついていますが、現在の最新医療では羽根が一つになりました。
羽根が一つになったことにより、歯を削る部位も一箇所になり、削る量も少なくなりました。
よくこの方法の議論にあがる、二箇所より一箇所の方が削る量は減るが取れやすくならないのか?ということです。
しかし、一箇所だけの方が取れないという論文も多く、両側ではなく片側の歯のみにつけるタイプが主流になりました。
メリット
- 歯をほとんど削らずに治療することができる
- 歯を削らないため、歯の健康寿命が伸びる
- 比較的短期間で治療を完了することが可能
デメリット
- 通常のブリッジより取れてしまうリスクが高い
- 噛み合わせが強い方には向いてないなど適応にならないことがあります
- すでに歯が大きく削られている場合は適応できない
削らないブリッジの治療手順
- 資料採得 レントゲンや歯の型取り、写真をとります。また噛み合わせや歯ぐきの状態もチェックし、本当に接着ブリッジが治療可能か判断します。
- 仮歯接着 仮の歯を作製し、舌感や噛み合わせなど様々なことをチェックします。
- 接着性ブリッジの型取り 仮歯が問題なければ型取りを行います。接着性ブリッジは、接着することが大切なため精密な型取りをししっかり適合することが外れないなどの予後を良好にします。
- 接着性ブリッジのセット 噛み合わせなど問題がないのか全て一つずつ確認し、問題なければ適合良好な接着ブリッジをセットします。
- メンテナンス 噛み合わせなども含め、今後問題なく使用できるようにメンテナンスで確認します。
削らないブリッジの症例
治療前
治療後
主訴 | 左上前歯が痛い |
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治療期間 | 2ヶ月 |
治療費 | ¥264,000(税込) |
治療内容 | 左上前歯が割れているため抜歯となりました。このケースは、接着性ブリッジといい通常のブリッジに比べて削る量が片方のみでほんのわずかのみです。 |
治療のリスク | 通常のブリッジと比べると、取れるリスクがあります。 |